記録屋が見た上海と日本

海原修平の写真とカメラブログ 

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

パノラマ上海 八百屋

路上の一人八百屋と奥には一人縫製屋が営業している。マネキンが看板代わりで店の名前もない。2003年に上海事務所のカーテンを作ってもらった事があるが、縫製料は30元(390円)だったと記憶している。 既製品を買うより好きな布でカーテンを作った方が良い…

パノラマ上海 2007年8月

1997年の8月は、今年の夏と同じで異常に暑かった。その年の8月初旬に、故中島らもさんと雑誌編集者数人で北京と台湾を取材旅行した。 最初に行った北京で、らもさんとマネージャー以外の全員が食あたりになり後半の台湾ではつらい思いをした。 その後、私は…

パノラマ上海 路上時計修理

上海の路地裏を歩いていると店を構えず路上で店をやっている人を沢山見かける。一人縫製屋、一人八百屋、一人靴修理屋、一人ゼンマイ時計修理屋などなど。 中国人が地元で店を構える時は、約3年で元を取る気持ちでやっているので内装は3年持てば良いと思って…

パノラマ上海 鶏

路上で生きた鶏を売っているので、その場で処理してもらい持ち帰る人が多いが、自宅で鶏をさばく人も結構多い。 2005年の正月に事務所で鍋をやるので生きた鶏を買った事があるが、確か一匹700円くらいだったと記憶している。 中国で一番種類が多く一般的な肉…

パノラマ上海 運び屋

上海の路地裏を撮影する時、フレームを決めたらじっと待つのがパノラマ撮影での私のルールだ。長いときは1時間以上粘った事もある。 当時のこの街では、自分が風景にとけ込み道端の石にならなければ良い写真は撮れない。 当然だが、カメラのファインダーを覗…

パノラマ上海 2000年の大世界

今は閉館している大世界。大昔の上海で一番の娯楽センターだったが、麻薬や売春や博打も含まれており警察も手を出せない怪しい場所だったようだ。 この写真は、西暦2000年の正月イベントだ。この金網の中を何台のバイクが走れるかを競いギネスに申請する日だ…

パノラマ上海 西暦2000年の福引き

この国の人達は、路面を平気でゴミ箱にする習慣がある。今は万博を開催しているので路上は比較的きれいだが、以前の上海の道の端はゴミを捨てる場所であった。 写真は、西暦2000年を祝う豫園前の福引き会場である。路上に落ちている白い紙は福引きのはずれ券…

路地裏上海 1996年の豫園付近

昨日は、久しぶりにブログを休んでしまった。忘れた訳ではないが、少々疲れ気味。 今回、東京での仕事は一件のみ、後は打ち合わせといつも会っている作家と会い飲んでアートの話。 明日は、昼からまだ会った事のない人に会い別の人と夜は新宿ゴールデン街だ。…

路地裏上海 分かれ道

上海の旧城内は、細い迷路のような路地が張り巡らされている。この分かれ道で右に行くか左に行くかで、その後の人や風景の出会いが変わって来る。時には、自分が行きたいと思った方向と逆の道を選ぶと以外と新しい発見がある。 これは、日常生活も仕事も同じ…

今、東京

ここ数日、疲れているので本日ほ画像なし。 30日まで日本です。

激暑の上海

97年の夏に撮影した旧城内の方浜中路だ。この日は異常に暑かった事を覚えている。先日、上海でも数日間40度を越えた日が続いた。12日の都市部は夜8時を過ぎても40度だった。 中国では40度を越えると仕事をしなくてよいという事になっているらしいが、会社が…

上海 楽器屋のウィンドウ

楽器という物は、音だけでなく形も非常に美しいので見ていて飽きない。一昨日は、昼も夜も気温が40度という異常な暑さだった。約束の時間に来ない中国人を待っている間、となりの楽器店のウィンドウが心を和らげてくれた。 それにしても、中国人の多くは何が…

上海パノラマ写真集 「消逝的老街1996-2000」第二版

私の写真集、「消逝的老街1996-2000」の第二版が届いた。初版と大きく違うのは、表紙に写真を使った事と中の構成を私が本来のものに戻した事。それと、撮影場所の訂正だ。 写真集の表紙に写真が無い写真集も珍しいが、これは出版社が勝手に制作した物で、中…

SONY NEX-5 パノラマ撮影 2

今SONYのNEX5でパノラマ撮影をテストしている。パノラマ用雲台を三脚にセットして撮影しているが、画面の後半が写っていない事が結構ある。(理由はわからない) 当然の事だが被写体の中に動く人や物があると使えない。 もう一つ、パノラマ撮影時にシャッター…

ずっとOpening soon

リーマンショック後、建築中のホテルが工事をストップしたり、オープンするはずの店がそのままだったりと色々と影響があった。また、店舗の持ち主が変わったり店舗名が変わったりと変動が激しいのが今の上海だ。 この写真の店もずっとOpening soonだ。

正方形に近い角のとれた丸い顔の女の子

行きつけの店で飯を食っていると、私たち日本人に興味を持った女の子がこちらの様子を伺っているので一枚。 この子にも、我々が外国人であるという事はわかっているようだ。目を合わせようとすると彼女は目をそらす。でもカメラを向けても動じない。 この子…

上海のカメラマニア

先日、行きつけのカメラ屋でお茶を飲んでいると、顔見知りのおじいちゃんがいた。懐かしいカメラバックから必死で何やら捜しているようなので聞いてみると、レンズを買う為に持ってきた2000元(約28000円)が無いと言い出した。 このおじいちゃんは、昔大学で…

上海 通学路

家屋を解体した場所は、人の通り道になる。この辺が上海のおおらかさだ。今の日本だと危険だという事で立ち入り禁止区域になるだろう。でも、昭和の時代は日本も同じようにおおらかだった。

上海 浦東から浦西方向を見る

8月6日、浦東のオフィスビルから浦西方向を見る。最近少し天気が不安定なので雲を見ているだけでも面白い。このような雲を見て思い出すのはスコットランドでロケをした時以来だ。 風景写真を撮る時の雲の状態は写真の見え方に大きく影響する。これが、すっき…

日本の風景 2

上海という都市は緑が少ない。昨年、世界一高層ビルの多い都市になったようだが、それに比較して緑が少な過ぎると私は思う。公園に行けば当然緑はあるが、上海の周りに自然がないのが致命的だ。 そう考えると、人民広場規模の公園があと2つくらいあってもお…

日本の風景 1

写真を整理していたら昨年の秋に撮影した紅葉の写真が見つかった。数年ぶりに見た真っ赤な紅葉なので今でも夢中でシャッターを押した記憶がある。上海ではほとんど見る事ができないくらい美しい紅葉だった。 このクソ暑い時期、カラーで見るとよけいに暑くな…

上海 七浦路裏の古いビル

このビルの撮影を依頼されたのは2003年だった。その昔、製薬会社だったらしく中を見ると温度計や薬品の瓶がそのまま放置されたままになっており、夕方になると不気味な空間だった。 上海の保存建築対象になっており、このビルのオーナーは所有したもののどう…

上海路上の椅子

路上に置かれた椅子を上海ではよく見かける。夏の夜に外で涼む為につかったり路上で飯を食べる時にも使用する。 このような場所に座っているおばさんのほとんどは大股開きで座って大きな声で話をしている。これが、上海流おばさんの振るまい方だ。

団体旅行客 上海へ

日本の高度成長期の団体旅行客を思い出す。同じ帽子をかぶり旗持ちの後を行列しながら観光するあれである。 数年前だったと思うが、日本の田舎から皇居に来ていたおばさん団体旅行客は、なんと白の割烹着を全員が着ていた。そんな風習が、まだ残っている事に…

上海での飲料水

上海での飲料水は、購入するのが普通だ。日本のように水道水が飲める国は稀だと思った方がよい。 前世紀の1996年頃に上海の旧城内では、お湯屋が存在した。つまり水道水を一度沸騰させて売る店だが、どんな人が買っていたのかはわからない。今では、その商売…

数年後の上海浦東

今上海の浦東で建築中の超高層ビルの想像図だ。今の森ビルよりさらに高くなるそうだ。どの国も世界一高いビルを競っているようだが、本当にこの中で仕事をする事が快適なのかどうか疑問に思う。 高層ビルが少ない街に行くと空が広くて気持ち良く感じるのは私…