角田和夫写真展 シベリアへの旅路
久しぶりに都内へ行き、角田和夫「シベリアへの旅路」をIGフォトギャラリーで。写真家の角田和夫の名前と一部の写真は知っていたが、オリジナルの写真を見るのは初めて。今回の展示は、角田氏の父がシベリアに抑留されていた時の日記が発見され、その日記を元に現地を辿った写真展。
角田氏のプロフィールを見ると、偶然から写真が始まり後に必然へと変わっている事が過去の作品を通して見ればよく分かる。角田氏は私より4歳年上だが、同時代を生きて来た彼の写真スタイルは私と一部被るところがあり、作品の中にすんなりと溶け込めた。視座が確立された写真作品は、撮影した個人の写し鏡のようなもの。2022年に高知県立美術館で「土佐深夜日記—うつせみ」が開催されたようだが、これ観たかった。
☆IGフォトギャラリー 角田和夫展「シベリアへの旅路」9月20日まで→コレ。角田和夫は、高知県南国市在住の現役写真家。
☆日本も含め世界中の何処へ行っても実際の現場で何を見て誰と出会うかで、その後の関わり方は全てが大きく変わる。特定の国を指して最悪だという人の多くは、実際にそこへ行った事が無く過去の歴史を検証して無いか知らない人達が多い。そんな人は実際に行ったとしても、見た事や物や人との出会いで運が悪かったのかも知れないね。運は目に見えなので言葉で説明する事は難しいが、運と勘はセットだと考えた方がイイね。言っとくけど、私の信条は右でも左でもない。自分の眼で見て記録したい事や物や人を、カメラを通して画像に残す事を実行しているだけ。そういう意味でも、私は写真家ではなく記録屋だと勝手に思っている。